自動車部「FIA Electric & New Energy Championship ソーラーカーレース鈴鹿2021」クラス5位(総合12位)に!!

同大付属中学・高校の自動車部は、同大ソーラーチームの監修の下、7月30~31日に三重県鈴鹿市で開催された「FIA Electric & New Energy Championship ソーラーカーレース鈴鹿 2021」に初出場し、総合12位、ドリームクラス5位となった。

今年、初めて参戦したこのレースでは、「完走しよう!」が目標だったそうです。

私達は現地に行かれないので学校の入り口正面モニターで中継を放映し、デスクでも中継を観る準備をしました。

島田先生から朝のミーティングをしている様子が送られてきて、「いよいよだな!!」と私達もドキドキしていました。

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朝ミーティングの様子

レースがスタートしたのは正午12時、八王子もとても暑かった。。「これから5時間?ドライバー3人だから一人1時間ちょっと?!大丈夫かしら_」とどうすることもできない心配をしていました。後で島田先生に聞いた話しによるとやはり想像以上の暑さだったようで、あまりに暑かったのでフロントの部分に急遽穴をあけたとのことでした(余談)。

そのような中でもだれも体調を崩さずにそして怪我することなく完走したことを嬉しく思いました。

 

今年は高校校舎アトリウムで自動車部のメンバーがソーラーカーをメンテナンスしている姿をよく目にしていました。そして工学院大学ソーラーチームの監督を務める同大機械システム工学科の濱根洋人教授がアトリウムで一緒にメンテナンスしている姿もたびたびみかけました。

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濱根先生は、当日の運搬用トラックの運転までしてくださったとか、、生徒達のために数々ご尽力いただき本当にありがとうございました。

 

つなぎ姿で大学生とアトリウムで活動する姿は、他の生徒からも特別に映ったのではないでしょうか。私からは日頃の姿とは違って大人っぽく見えたことが印象的でした。

それはメンテナンスや調整の際には、本大学の施設を利用することもあり、最新の設備に触れて作業をすることでたくさんの刺激を受け新しい発見をし、このレースに参加するという経験が彼らを成長させたからなのかなと感じました。

また、大学生と一緒に活動することで近い将来(進学)への関心もより高まるよい経験だったのではないかと思いました。

本校は道路を挟んで大学キャンパスがあり、同じ敷地といってもよいような立地となっています。このコロナ感染症拡大の影響で自由に交流とはいきませんが、通常であれば積極的な交流が持てるような環境にあります。

今後はソーラーカーのようにチームで大学生と取り組んだり大学生の研究を目にしたりすることで影響を受け、本校の中高生も今後の将来を広く想像できるようになったら良いなと思っています。

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話をソーラーカーレースに戻します!
今回、参加したメンバーは・・・
ドライバーに高校3年生四條さん、中村くん、高校2年生落合くん。
電気系メカニックに高校3年生星野くん、高校2年生石原くん。
カニックに高校3年生林くん、田川くん、島崎くん、高校2年生須合くん。
誘導に高校2年生島田くん 以上10名が参加しました。

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それぞれが緊張をもって各自の仕事をこなしていたのだろうなと想像するだけで胸が熱くなります。みんなで協力してやりとげた満足感や達成感は想像以上だったのではないかなと思います。

 

第一ドライバーの落合君は「チェッカーフラッグを受けたときは緊張感が解けるとともに達成感でいっぱいでした」とコメントしていました。

応援していた私達もこのような経験ができる事を羨ましくそしてやりとげた彼らを誇らしく思います。

第2ドライバーの中村君はブレーキなどの足回りを担当していたようで、ブレーキに不安があったが直前には大学生にサポートしてもらったが、多くの時間思考錯誤してきたことで本番では無事な走行ができた」とコメントしていました。

彼らの放課後の活動を目にしているので納得のコメントでした。

第3ドライバーの四條さんは「実は直前まですごく緊張して全然落ち着けなかったが、ずっと一緒に頑張ってきた仲間がいたから安心して大会に挑めた」とコメントしていました。

ドライバーの四條さんは、中学特進理数クラス出身で自動車部入部の頃は女子が3人いたように記憶しています。高校に進学した時には唯一の女子となりましたがここまで頑張り高校最後のレースでドライバーとして活躍したこともとても素晴らしいと思いました。

ほんとに「仲間がいたから」のコメントはその通りで、ずっと頑張って続けてきたからこそできた「信頼のおける仲間」だったのではないでしょうか。

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私はその他のメンバーも関わり合いが多く、中学から一緒に放課後の活動をしてきたメンバーや、高校ICT委員会で活躍しているメンバーもいます。

自動車部のメンバーはメカだけでなく、情報活用能力やプログラミングにもたけており、さらに電子工作などのモノづくりも大好きなメンバーです。プロジェクトを行う上で必要なものがあれば今あるツールをどのように活かすことができるか、インターネットなどを使い調べ実行します。

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電気系メカニック高校3年生の星野くんは、私がどんなツールを管理しているか知っていて「自動車部で使いたいのですが、ラズパイ貸してもらえますか?」とか「こんなパソコンを使いたいのですが、使えるパソコンありませんか?」という相談をしてきたりします。私が「なにに使うの??」と質問すると「~に使おうかと思って!」とちゃんと説明してくれるので納得して貸し出します。ほんとに生徒の活用アイデアを聞くと勉強になるなといつも感心させられます。

今回星野くんは、ソーラーカーの位置情報を確認するためのシステムを作り、そのシステムはピットに到着するタイミングを確認し交代などの場合はピットで迎えるための準備に活躍したそうです。最後の5分はwi-fiがつながらなくなってしまったとか・・・なんだかそのアクシデントもありですね。また次への課題が見つかります。

ドライバーの落合くんは、自動車部の部長でもあり高校ICT委員会の委員長でもあります。

レース準備と並行して夢工祭準備もしていましたが、どちらの活動も責任感を持って活動してくれています。

その他、昨年高校ICT委員会で書記を担当してくれていた高校3年生の林くんはメカニック、今年度高校ICT委員会でホームページの作業を担当してくれている高校2年生の石原くんは電気系の担当でした。

チームワークを大事にするメンバーだからこそ、生徒組織の中でも責任感を持って取り組めるのかもしれません。

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最後に、今年3月に卒業した郷野先輩がカメラマンとして駆けつけてくれていました。

Twitterの写真をみて「ん?郷野君行ったの?」とびっくりしました。

郷野くんに撮影した写真をブログに使いたいと申し出た時も心よく了解してくれました

在校中もイベントがあると積極的に出向き写真を撮ってくれていました。本当に後輩思いの素敵な先輩だと感じます。

現在は本校にチューターとして週2回勤務してくれており、その際にも在校生が放課後の活動をしているとやさしく声をかけてくれます。在学中にお世話になった後輩達も大学生になった郷野先輩とコミュニケーションをとることで改めて得られるものもあるのではないかと思われます。

何より私は、先輩にあこがれ背中を見て後輩が育っていくその景色を見られることがとてもうれしく思っています。

写真撮影の腕もさらに磨きがかかり、どの写真もベストショットです。

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このソーラーカーレースは、残念ながら今年で終了となり来年度に再チャレンジすることはできませんが、まだまだ活躍の場はありそうです。

https://hachioji.keizai.biz/headline/3250/

 

今回の経験をもとにもっともっと飛躍してくれることを楽しみにしています。